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お金のある人はお金を、力のある人は力を、知恵のある人は知恵をそれぞれ出してもらいましょう。いろいろなそれぞれの持ち味の部分で最大限出してもらうということによって、ボランティア活動は支えられると思います。
そういう意味で、いろいろなサービスについても「ごめんねボランティアだからね」という言い訳をしないで責任を持ち、しっかりとした方法論で動いていただきたいと思います。
今、会社でボランティア休暇やボランティア奨励、それから高校生がボランティアをすると単位をあげるというようなものは、回り回ると強制的ボランティアです。強制的ボランティアという言葉ほど論理矛盾はありません。ボランティアというのはあくまでも任意、自分で手を挙げて「はい」ということですから。
自分で手を挙げさせるためには、先程のくり返しになりますが、活動が面白いこと、活動さえ面白ければ、意義があれば、必ず人は集まってきます。そういうように、いやでもスッと手を挙げさせるような内容をつくり、且つしっかりとした組織をもち、そこをつなぐものとして誘い方がうまい人がきちんと誘ってこの道に引き入れてやり甲斐を見いださせ、足抜けできないようにすることです。だからあまりしゃかりきになって歯を食いしばってということは似合いません。あくまで組織や事務局員はしっかりしていていなければいけないのですが、ただ実際にやる動機などはちゃらんぽらんでいいと思います。そういうことをたくさんの人に広げていってほしいというふうに思います。そうすることによって白治体も楽しく仕事ができるでしょう。ご静聴ありがとうございました。
司会 ありがとうございました。これからボランティアを行う上で、大変参考になる視点からのお話をいただきました。改めて感謝の意を込めまして、講師のお2人に大きな拍手をお願いいたします。

 

 

 

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